27 March, 2011
グローバルな手段はローカルな問題の解決に役立つ――これは、南アフリカのユミコア事業で労使関係を改善するためにICEMとIMFが先ごろ実施した合同ミッションのモットーだった。 このミッションは、このベルギー企業とICEMおよびIMFとのグローバル枠組み協約(GFA)に関連する活動の一環として実施された。ユミコアは、化学製品や金属技術、触媒システムを専門とする企業である。
今回の南アフリカ訪問は、2007年9月にGFAが締結されてから3回目の合同ミッションだった。過去2回のミッションは、2009年に中国、2010年にブラジルに派遣された。協約の関連条項に従った定期的な活動である一連のミッションの主な目標は、遵守状況の監視である。
ユミコアはポート・エリザベス市に2つの工場があり、それぞれUACSA、UCPEと呼ばれている。両工場は、ユミコアの4事業部門の1つ、自動車触媒セグメントに含まれる。この地域は自動車・自動車部品の主要製造拠点である。
今回のミッションには、両ユミコア工場の化学エネルギー製紙印刷林業関連労組(CEPPWAWU)代表と、ICEMおよびIMFに加盟する南アフリカ全国金属労組(NUMSA)の地域書記と教育担当者が参加した。
CEPPWAWU代表として参加したのはSkhumbuzo Phakathi、Clement Chitja、David Nzanzeka、Khaya Mkefe、Lindelwa Gxavu、Ncedile Boyce、Sindiswa Silotile、Xola Dlova、Camagu Mzinyatiで、NUMSAからはVuyo BikitshaとMziyanda Twaniが加わった。
このところポート・エリザベス各工場の現地経営陣と労働組合との間で問題が発生していることを踏まえて、ICEM/IMF代表による今回の視察では、積極的かつ建設的な評価を行った。この工場視察は、労働者が現地の未解決問題を解決するうえでも役立った。
ミッションの結果、いくつか具体的な成果があり、例えば勧誘手続き、就業構造、両工場の統合、訓練・教育など、いくつかの問題に関する現地のコミュニケーション改善が決定された。教育・訓練については、両当事者が関与を深めれば効果が上がるということで意見が一致した。この点でミッションの結果は、当事者間で双方に利益をもたらす関係や対話を築くというGFAの目標に沿っている。
ICEM/IMF代表は、地方労働組合代表の素晴らしい活動に感銘を受け、全社的に社会的対話を改善するうえで現地・本社経営陣が重要な役割を果たしていることも確認した。今回の視察は、2011年4月に経営側との次のGFA監視委員会で評価される。