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ICEM、ファイヤーストーンゴム農園に、正当に選挙された組合を認知するよう要請

10 December, 2007

2000万人の労働者を組織する国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)は、リベリアのエレン・ジョンソン・サーフリーブ大統領に対し、ファイヤーストーン経営のゴム農園に働く労働者を代表する労働組合としてFAWULを迅速に認知するよう要請した。また、ICEMは、民主的かつ公正に勝ち取った事項の保障についての政府の法的手続きの遅延にフラストレーションを起こしているリビアのハーベルのゴム農園労働者に対して、イライラするのは当然だが、今は冷静な行動を取るよう求めた。

さらに、ICEMは、先週、ファイヤーストーンのゴム農園での山猫ストに参加した、とされ、逮捕された労働者の釈放を求めている。

FAWUL は最近ICEMに加盟したリビアのファイヤーストーン農業労働者組合で、ファイヤーストーン農園労働者4700名を組織する組合である。ファイヤーストーンゴム農園は創立以来の85年という歴史を持つが、これまでは労働者は自分たちで労働組合を選ぶことはできなかった。今回、初めて投票が行われ、FAWULが過半を大幅に上回る投票数を確保した。リビアの労働省は今回の投票を監視すると共に、投票状況をモニターするために特別選挙委員会も設置した。

「世界の自由な労働組合を代表し、私たちはファイヤーストーン農業労働者組合の正当性の認知に向けて、リビア政府内において。貴殿の影響力をご発揮くださるよう要請します。私たちは、労働者により選出されたFAWUL幹部役員の認知と、ファイヤーストーン現地経営中枢による誠実かつ前向きな姿勢での当該組合との団体交渉の実施について、貴政府の保障を求めたいと考えます。ハーベルにおいて先週起きた残念なストライキに関し、非難するべきは労働者ではなく、彼らのフラストレーションのみです。労働者たちはもうすでに何ヶ月も職場の問題についての彼らの正当な発言権を否定され続けています。」とマンフレッド・ワーダICEM書記長は大統領宛の書簡に書いた。

ICEM は12月4日に始まった山猫ストに対応している。このストが始まってからの2日間、ハーベルは常軌を逸した状態となった。12月6日、リベリア駐在の国連軍警察隊とリベリア国家警察隊が空中に向けて発砲した際に、労働者たちは負傷した。翌日、リベリア警察はFAWUL幹部2名を含む、12名の労働者を逮捕した。ICEMは、サーリーフ大統領あての書簡の中で、労働者に対し政府による労働組合認知が遅れている問題及びファイヤーストーンが新しい労働組合との交渉を拒んでいる問題についてはミーティング時に穏やかな口調で異議を唱えるよう求めた事実を強調した。

2007年7月7日の表決において、労働者たちは、ファイヤーストーンと連座し、労働者から組合費を過去何十年間も徴収して来たが、まったく労働者を代弁することがなかったこれまでの労働組合リーダーの代わりに、FAWULとそのリーダーを圧倒的多数で支持する表決を行った。リベリアのファイヤーストーン経営中枢はこの投票を無効にするため、無益な訴訟を起こしている。

リベリアのファイヤーストーンゴム農園(100万エーカー)は日本のブリヂストン所有のプランテーションである。当該プランテーションは児童労働を含む低賃金と労働者虐待で悪名を轟かせている。